法律についてのひとりごと 101

【ショーシャンク】

まず、まだ弁護士に依頼している以上、結論が出る4月7日まで
弁護士に任せるしかありません。
相手方が合意書にサインせず全く認めないつもりなら
4月7日以前にあなたが電話しても強硬に拒否するだけでしょう。

弁護士と相手方の交渉が決裂したときに、ダメもとでいろいろなことを
していくことになります。
弁護士が出てきた以上、相手方は最大級の警戒態勢に入っているので
今はおいそれと尻尾を出すことはないでしょう。
今は相手のヘマは期待できないということです。
多分、知り合いから変な入れ知恵もされている節があります。

4月7日に、相手方が合意書にサインする可能性はまだあります。
しかしながら、その合意書は315万円ですべて解決しますというものに
なります。
それはあなたは納得されていますか?

弁護士を代理人としている以上、あなたと代理人の考えが一致していないと
交渉は成り立ちません。
ここまで来た以上、315万円ですべてを終了させるか
315万円の合意書をフイにして、全額請求の道を選ぶか
自分の意思を決める時です。
もし、相手方が315万円の示談金を支払う場合は絶対に
それ以外の債権債務は存在しないことを条件にするはずです。
これを条件にしない人であれば大変いいのですが
さっき言ったように、誰かに入れ知恵されているようですから
315万円以外の債務の不存在は確認してくるはずです。

ですから、315万円でけりをつけるかどうかをまず、あなた自身が
決めないといけません。

 

【ショーシャンク】

先程、自分自身で決断を、と書きましたが
しかし、人間はあれこれ迷い悩むものです。

ですから私個人のアドバイスをしたいと思います。
あくまで私ならどうするかということですから、参考ということで
最終的にはご自身の判断になります。
相手方に対する感情も人によって全く違ってきますから。

私であれば、315万円で相手方が合意するのであればそれで終わらせます。

半額では納得できないかもしれませんが、現実社会では、
はっきりした証拠がない場合、半額でも戻ってくることは稀だからです。

ですから、半額の315万円でも戻ってきたら成功と考え
すっぱり相手方への感情を断ち切り、新しい人生を出発させるべきです。
その315万円をご自分の才能を磨くことに使うことをお勧めします。
人生、どこからでも過去を断ち切って出発することができます。
年齢は関係ありません。

そして、もし、相手方と弁護士の交渉が決裂して、弁護士も手を引いて
しまった場合には、それこそ、私であれば、リスクを負って
泥まみれ血まみれになって相手方をやっつけにいくでしょう。
可能性は低くなりますが、ダメモトで報復するでしょう。

これが私のアドバイスです。

 

 

【質問者Z】

ショーシャンク様

アドバイスありがとうございます。

本当にお金がなくて大変だと思っていたので半分でも返ってくればよいと考えてました。
まさか7000万円新築マンションを買っていようとは夢にも
思いませんでした。
その事実を知ってしまってから全額返してもらわないと
許せない気持ちでいっぱいになってしまいました。
騙された私が悪いのですが。

ですが騙された私が一番悪いのでしょうから、
私も気持ちを切り替えて17年の長いローンで半分でも返してもらって、
これからの人生に役立て、才能を磨いていきたいと思います。

しかし完全に交渉決裂になった時には間違いなく報復します。
1円も返す気がないようなら頭のいい人なので私なんかではたちうち出来ないと思いますが、
証券会社で働けないようにしたいと考えてます。

7日もきっと遅い時間にしか結果はわからないでしょうから私に連絡がくるのは8日でしょうが、
そのご報告と再度のアドバイスをいただきたいと願ってます。

ショーシャンクさん、お忙し中、本当にいろいろと貴重なアドバイスありが
とうございます。

 

 

【ショーシャンク】

前も言いましたが、騙された人が悪いなどということはありません。
騙す奴が悪いに決まっています。
ただ、お金を貸すと返ってこないことが現実には多く
特に借用書などの書面をとっていない場合は、取り返すことが至難です。
その場合は、小さな証拠を積み重ねていくしかありません。

ちょうど先月も会社で3,000万円の裁判を完全勝訴しました。
この案件は、当初、顧問弁護士に相談したときは、『難しい』と
言われていた案件です。
その後、相手方と何度も会って話し、小さな証拠を積み上げていきました。
その結果、完全勝訴となりました。
そこに至るまでは並大抵の苦労ではありませんでした。

この世は、悪い奴がストレートに損をし、正義が苦労なく勝つという
わけではありません。

経験のない人は、弁護士に依頼すればすべて解決すると思いがちですが
私は弁護士の限界、裁判の限界を嫌というほど経験してきました。

今回もし交渉が決裂して弁護士が手を引いても絶望はしないでください。
男にとっては、弁護士よりも、女性が捨て身で来られた時の方が
よっぽど怖いものです。捨て身なら突破口が開けるかもしれません。
捨て身だけにあなたも傷だらけになってしまうでしょうが。

それを避ける為には、7日に合意書を締結できればいいのですが。
そしてその際には、できれば、前に言った、
『総額630万円を認めて、月々2万円の返済をしたら
半額免除する。ただし、1日でも支払いが遅れれば、半額免除の特典も
期限の利益も喪失して、630万円から支払総額を引いた残額を一括弁済し
なければならない。』というところに持っていければ最高なのですが。
(無理はしてはいけませんが)

 

 

【質問者Z】

ショーシャンク様

いつも舞い上がってオロオロしている私に、適切なアドバイスと励ましの言
葉ありがとうございます。
ショーシャンクさんのおっしゃるとおり弁護士さんに依頼したら解決するというものでもないんですね。

今日弁護士さんから連絡がありました。
元彼は2万円以上はどうしても出せないので、月2万円で10年ローンにしてく
れと言ってきたそうですが、それでは総額が240万円になってしまうので弁
護士さんが月2万円の15年ローンの360万円でどうかとのことになったようで
す。総額630万円はどうしてもいれたくないようで、総額360万円、4万円滞
ったら残額一括返済という話になりそうです。
後、元彼の死後は返済義務なしという一文を入れて欲しいとの要望があった
ようです。
最初弁護士事務所を通して返済してもらおうと考えていましたが、15年のロ
ーンなのでそれをうけてくれるか事務所で確認することになってます。
振込先を事務所にするか、直接私になるかこれから決めて木曜に弁護士事務
所で最終打ち合わせをして合意書を送付する予定になりました。

私の希望通りにはいきませんでしたが、交渉決裂にはなりませんでした。
合意書の印鑑をついてもらうまで、いつ引き伸ばししてくるかわかりません
が、少しだけほっとしました。
いつも1か月に1回くらい少しだけ前進して
その後ずーっと引き伸ばしの状態が6か月続いているので、
まだまだ安心出来ませんが。

ショーシャンクさん、まだ終わらないと思いますが、
これから先もよろしくお願いします。

 

 

【ショーシャンク】

現実的に見ると、大変いい選択だと思います。

弁護士を立ててからだと、相手は最大級に警戒しますから
証拠集めはまず無理になるからです。

期限の利益の喪失の文言が入ったことは大きな成功だと思います。
返済期間が長い場合、恐ろしいのは支払が止まることです。
期限の利益喪失約款があれば、すぐさま一括請求できますから
相手もおいそれとは遅延しないでしょう。

過去なんてただの記憶にしかすぎません。
人間はいつからでも過去を断ち切って、新しい人生を歩むことができます。
過去を断ち切れば『今』が輝くことでしょう。

 

 

【質問者Z】
ショーシャンク様

昨日弁護士事務所で合意書の最終打ち合わせをしてきました。

相手方の強い希望で元彼の死後、金銭貸借は無くなるという文言が入ってました。
が、4万以上遅れたら一括弁済で年1%の利息という文言も入っていました。

弁護士事務所を通して返済して欲しいのですが、弁護士事務所では15年とい
うそんな長い年月の前例がないので、私個人の口座に直接支払してほしいと
言われてしまいました。
私としては元彼は完全に私をなめているので弁護士事務所を通したほうが元彼の心の持ちようも少しは違ってくるのではと考えてます。

昨日も再度のお願いをして帰ってきました。弁護士事務所を通しての返済の
希望はこれ以上お願いしても無理なことなんでしょうか?
これ以上無理強いしないほうがよいのでしょうか?
すぐに難癖をつけて引き伸ばしをする元彼なので、あきらめて私の口座に直
接振り込みで納得し、早く合意書を郵送し、捺印をもらったほうが利口なの
でしょうか?

アドバイスよろしくお願いします。

 

 

【ショーシャンク】

弁護士としても、15年間振込口座を管理するというのは
引き受けないでしょう。
あなたの口座に振り込むことで、何の問題もありません。

期限の利益喪失約款がありますから、2ヶ月間遅滞すれば
すぐさま弁護士に行って一括請求すればいいのですから
振込口座が弁護士であろうとあなたであろうと全く同じことです。
遅滞してくれたほうが一括請求できていいのですから
なめるなめないというのは重要ではありません。

振込口座にこだわるよりも、早く調印することです。